
カナダ・トロント市に在住する広島の被爆者で平和活動家のサーロー節子さんと、在カナダ日本国大使館山野内勘二大使が4月30日にトロント市内で対談した。
大使館関係者によると、対談はサーローさんの著書や核兵器禁止条約、カナダでの戦後80周年関連のイベントなど多岐に渡り、終始和やかな雰囲気だったという。
大使館はSNS(ソーシャルネットワーク)に「サーロー節子さん、広島の被爆者でありノーベル平和賞受賞者であるあなたの勇気は、今なお人々に感動を与え、変革の火を灯し続けています。あなたの平和への生涯をかけたご尽力が世界を動かしたのです」と大使の言葉を投稿。そして「心からの敬意と感謝を込めて」と結んでいる。
広島市出身のサーロー節子さんは広島女学院時代の1945年、13歳の時に学徒動員先で被爆。その後、女学院大学を卒業後にアメリカに留学し、アメリカで出会ったカナダ出身の男性と結婚してトロント市に移住する。トロント大学の修士課程を修了し、ソーシャルワーカーとして勤務するかたわら平和活動にも積極的に取り組み、現在も活動を続けている。
山野内大使は2022年5月より在カナダ日本国大使館特命全権大使に就任。サーローさんと対談するのは初めて。長崎県出身。

(記事 編集部)
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