毎年7月1日のカナダデーにリッチモンド市のスティーブストンで開催されているサーモンフェスティバル。パレードには楽一神輿が参加して、日系の雰囲気を盛り上げた。
開会式ではリッチモンド市マルコム・ブローディ市長が司会を務めた。在バンクーバー日本国総領事館・丸山浩平総領事は「ハッピーカナダデー」とカナダの建国記念日を祝い、今年は2回目の参加で、日本とカナダ、そして多くのコミュニティの友好関係が強まっていくのを感じているとあいさつした。
ブローディ市長は日加トゥデイの取材に、リッチモンド市と日本の関係は強固で友好的で「このカナダデーで共に祝うにふさわしい」と語り、日本から多くの人がリッチモンドに移民してきた歴史があり、1973年には和歌山市と姉妹都市を結んだ、特別な関係だと思っていると語った。
日本からの移民が多く暮らしていたスティーブストンで毎年開催
サーモンフェスティバルは毎年ブリティッシュ・コロンビア州リッチモンド市のスティーブストン地区で開催される。日系コミュニティセンターがあるほど、日本との関係が深いスティーブストンには、日系の史跡も多く、カナダ史としての日系移民の歴史を知ることができる。
スティーブストンはリッチモンド市の最南端に位置し、戦前には和歌山県から多くの日本人移民が定住した街。フェスティバルの各会場には日系コミュニティの軌跡が学べるイベントも多く、フードや音楽を楽しむだけでなく、街の歴史や日本文化にも触れる日となる。
会場はスティーブストン・コミュニティセンターを中心に、東はブリタニア・シップヤード・ナショナルヒストリックサイトから西はギャリーポイント・パークまで広くスティーブストンを楽しめる。
日系コミュニティセンターでは、武道のデモンストレーションや生け花展示が行われ、日系団体のブースも参加していた。
サーモンフェスティバルに欠かせないものと言えば、やっぱりサーモンバーベキュー。新型コロナウイルス禍では中止となっていたバーベキューも復活。朝から晴天に恵まれたこの日は、サーモンバーベキューを求めて長蛇の列ができていた。
(取材 三島直美/写真 斉藤光一)
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