気温が30度近くまで上昇した7月30日、31日、パウエル祭が3年ぶりに青空の下で開催された。オッペンハイマー公園で行われるのは、2019年には公園がテントシティだったため、実に4年ぶり!ダイアモンドステージ、デモエリア、フェスティバル・テント、お神輿、相撲大会などが公園に戻り、活気にあふれたフェスティバルとなった。
オッペンハイマー公園でのパウエル祭に初めて参加したという在バンクーバー日本国総領事館羽鳥隆総領事は、「サーモンフェスティバルもそうですけど、日本にスポットライトが当たるお祭りがあって、みんなで日系のヘリテージを大事にしてくれて、続けてくれるというのはいいことだと思いますね」と話し、前回は19年で公園内では開催されなかったため「公園では初めてです」と笑った。
パウエル祭協会(powell street festival society)エドワード高柳会長は、「公園とその周辺で開催されるのは3年ぶりということで、準備するのが大変でした。でも、スタッフも、ボランティアのみなさんも、協力してくれてこうして開催することができました」と笑顔を見せた。
まだ新型コロナウイルス禍ということもあり、テントやブースは以前よりも離れて設置されたという。少しずつ変化しながら46年間守ってきた日系のお祭り「パウエル祭」。今では多くの日系カナダ人が日本や日本文化と再びつながる場所として「自分たちの文化的アイデンティティを体験し、知る機会となっている」と話し、人々が集まる公園を見て眼を細めた。
バンクーバー朝日追悼慰霊式典、オッペンハイマー公園で行われる
戦前にパウエルストリートグラウンドと呼ばれていたオッペンハイマー公園で活躍したバンクーバー朝日への追悼慰霊式典が、パウエル祭イベントとして7月30日に行われた。
当時選手だった上西ケイさんや、日本からバンクーバーを訪問していた工野儀兵衛のひ孫・高井利夫さん、バンクーバー新朝日の元メンバーで土居健一投手のひ孫ワイリー・ウォーターズさん、バンクーバー在住で工野儀兵衛のひ孫ゲリー工野さん、タイ・スガの孫リン富田さんなどが集まり、80年以上前へ思いを馳せた。
高井さんはパウエルグランドでの式典に感激の様子。「100年も前のチームのことを今もちゃんと継承してくださって。私のひい爺さんの工野儀兵衛も応援しとったチームだったので、ほんま感無量です。うれしいです」と満面の笑みを見せた。
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