Bentoやビーズワックスラップで目指せプラなし生活!

ビーズワックスラップにサンドイッチを包んで持参。Photo courtesy of Gifts and Things
ビーズワックスラップにサンドイッチを包んで持参。Photo courtesy of Gifts and Things

カナダで人気のBentoって?

 ここ数年、カナダの子どもたちのお弁当事情が変わってきているという。

 10年前ぐらいまでは、お弁当といえばサンドイッチが主流で、スナックにはリンゴやバナナといった果物とストリングチーズ、グラノラバーのような個包装のお菓子が一般的だった。

 「飽きるだろうと、サーモス容器にパスタを入れたりもしたのですが、昼休みはさっさとランチを食べて遊びたいと言われました」と大学生の子どもを持つ日本人のお母さんは振り返る。「ジップロックの袋にサンドイッチが多かったです」という。

 しかし、近年、プラスチックごみが大きな問題になり、スーパーのレジ袋がなくなったり、ストローが紙製になったりする中で、お弁当も変化を遂げているという。このところ人気なのは、Bento(弁当)というネーミングのランチボックスだ。

 ただし、Bentoといえども日本の弁当箱とは少し違っている。コンパートメントに仕切られていて、一番大きなところにサンドイッチ、小さいコンパートメントには野菜や果物を入れる。

コンパートメントに仕切られているBentoスタイルのランチボックス。その名もBentgo(ベントゴー)

 栄養のバランスがあまりよくない印象が強かったカナダのお弁当だが、随分、ヘルシーになったように見える。彩りも良く、美味しそうだ。

 公立校のランチモニターとして勤務しているという女性は「キンダーガーデンのクラスでほぼ半数は、このコンパートメントになったBentoスタイルのお弁当箱を持ってきています」と語った。「ただ、日本人のお母さんから『子どもが欲しがるのだけど高価なので考えてしまう』と聞きました。Amazon.caで検索したら40ドルから50ドルしていたそうです」という。 

 「結構大きなお弁当箱なので、かさばるのではないかと思います。昨年度に2~3年生を担当していたときには、あまり見かけませんでした。サーモスか前からあるようなジップロックのプラスチック容器。教科書が重くなる高学年の子どもはコンパクトなお弁当を好み、Bentoスタイルは小さなお子様向けなのかもしれませんね」

こちらはステンレス製。やはりコンパートメントに分かれている。

ビーズワックスラップやシリコンバッグでエコな生活を

 もう一つの比較的新しいトレンドはビーズワックスラップやシリコンバッグだろう。

 ビーズワックスラップやシリコンバッグは、ジップロックバッグの代用品として利用者が増えている。ジップロックバッグだとせいぜい数回使って捨ててしまう。そのため環境によくないと考える人が多い。

 ビーズワックスは蜜蝋(みつろう)や天然樹脂、ココナッツオイルなどからできたワックスをコットンにコーティングした、天然素材のラップ。地球にやさしい上に、水洗いして繰り返し使えて節約になると好評だ。ただし、熱に弱いという難点があるので、熱いものを包むのはNG。

 高校生の息子がいるジェシカさんは「息子からランチのサンドイッチ用にシリコンバッグが欲しいと言われました。若い子たちは地球のことを考えて生活をしていますよ」と語った。

野菜や果物などを包むラップとして使用できる。手の温度で暖めて成形するビーズワックス。Photo courtesy of Gifts and Things
野菜や果物などを包むラップとして使用できる。手の温度で暖めて成形するビーズワックス。Photo courtesy of Gifts and Things
かわいい絵柄のものがいっぱい!Photo courtesy of Gifts and Things
かわいい絵柄のものがいっぱい!Photo courtesy of Gifts and Things

ビーズワックスラップ取材協力:
Gifts and Things
359 Water Street, VANCOUVER
TEL: 604-632-0155
ウェブサイト: www.giftsandthings.ca

(取材 西川桂子 写真提供 Gifts and Things)

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