BC州で非常事態宣言延長

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州政府の緊急事態宣言が12月14日まで延長された。

 緊急事態宣言は11月の豪雨により大規模な土砂崩れと水害が起こり、輸送網や物資の動きに打撃を与えたことに対応するもので、11月17日に発令された。

 州政府では給油については現在、復旧活動をはじめ、「エッセンシャル」車両を優先。これら以外の車両は、1回の給油は30リットルまでに制限されている。

 「エッセンシャル」車両は、消防車や救急車などの緊急時のための車両、公共交通機関のバス、カナダポスト、ゴミ収集車、BCハイドロなどの公共事業、ホームケアワーカーの車、スクールバスなどが指定されている。給油制限はロワーメインランドからホープにかけて、シー・ツゥー・スカイ地域、サンシャインコースト、ガルフ諸島、バンクーバー島で適用される。

 また、大きな被害を受けたハイウェイの一部区間は、復旧していても不要不急の移動での利用はできなくなっている。移動制限のある区間は

区間 利用が許可されるもの
99号ハイウェイ99号線とLillooet River RoadのジャンクションからリルエットのBC Hydro Seton Lake キャンプサイトへのアクセス道までエッセンシャルサービスの車両のみ。但し、14.5トン以下。
3ホープのハイウェイ5号線と3号線のジャンクションからハイウェイ3号線のプリンストンへの西の入口まで。エッセンシャルサービスの車両のみ。
7号ミッションのハイウェイ7号線とMurray Streetのジャンクションからホープの7号線と1号線のジャンクションまで。エッセンシャルサービスの車両のみ。公共交通機関、長距離バス、チャーターバスは可。
現在、移動制限のあるハイウェイ・道路

となる。バケーションや友人を訪れる、通学、通勤(エッセンシャルワーカーを除く)ことなどは、不要不急となるので規制対象。

 州政府は緊急事態宣言延長は引き続き洪水の脅威があることや、州民の安全を確保するためとしている。

 11月29日の時点で3,606世帯に避難命令、7,402世帯に避難警告が出ていた。