海洋生物保護センター、今年は120頭のアザラシを保護

 バンクーバー水族館の関連機関、海洋生物保護センターが、保護していたゼニガタアザラシ(ハーバーシール)5頭を10月25日に海に返した。

 バンクーバー水族館および海洋生物保護センターのTwitterへの投稿によると、25日に自然界に戻されたのはQueso、Hula、Shuffle、Noodles、Quickstep。アザラシたちはケージの扉が開くと、世話をしてきたスタッフらを振り返りながら、ヒョコヒョコと這って水際まで進んでいった。

 最後に止まって、もう一度、見送る人らに視線を投げかけた後、たくましく沖に向かって泳いでいく姿に、スタッフらが応援の歓声をあげた。

 先立って10月18日にも、海洋生物保護センターは大ケガをした状態で保護したアザラシ、ドネリーから生まれたドリーを海に放った。ドリーは同施設で生まれた初めての赤ちゃんで生後89日目のことだった。母親のドネリーは失明していることから、自然界で生きていくことは不可能と判断され、バンクーバー水族館に移された。

 同センターでは、ケガをしたり、衰弱した個体を保護して、リハビリを行った後、海に返す活動も行っている。毎年、出産シーズンの月から10月頃まで多数のアザラシを保護している。

 今シーズンに保護したアザラシは現時点で120頭。中には死亡したケースもあるが、66頭が元気に海に返って行った。

 現在施設で今も暮らしている残りの38頭も、自然に戻すことができると判断されると随時、海に放していく。 

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