ホンダ車の被害が目立つ、触媒コンバーター盗難

 触媒コンバーター(キャタリティックコンバーター)の盗難が増加している。バンクーバー警察が3月25日の会見で警告した。

 触媒コンバーターは排気ガスに含まれている有毒成分を浄化する装置で、通常、車両の下部に装着されている。盗難は触媒に使用されている高価な金属を取り出すことが目的だという。

 今年に入って3月6日までの間に、バンクーバー警察に寄せられた触媒コンバーターの盗難の通報は71件で、昨年同時期の33件と比較して2倍以上の増加となっている。

 被害が最も多いのはホンダ車で、届けうち37%を占めた。続いてフォード車26%、トヨタ車は7%だった。

 盗難防止策として、バンクーバー警察では

・個人所有の車はガレージや安全な駐車場に駐車する。それが無理な場合でも、照明灯の近くのように、明るい場所に止める。
・営業車については、昼間はフェンスのある人通りの多い場所に駐車する。夜は警備サービスを利用する
・ショッピングセンターなどでは、建物の入口の近くや、センターに入る道のそばなど、交通量が多い場所に車を停める
・セキュリティシステムを利用している場合は、捜査が必要なときに備えて高解像度のもの、適切な照明があるようにする
ことを勧めている。

バンクーバー警察による触媒コンバーター盗難増についての会見の様子