古川夏好(こがわ・なつみ)さん(当時30)が、2016年9月にバンクーバーダウンタウンで遺体で発見された事件で、控訴審を行う命令が出た。ブリティッシュコロンビア州裁判所が2月2日に発表した。
バンクーバーに語学留学していた古川さんが、友人とLineでのやり取りをしたのを最後に行方不明になったのは2016年9月8日のこと。警察だけでなく、友人らもビラを配ったり、Facebookのページを立ち上げたりと懸命に行方を捜していたが、9月28日に遺体となって発見された。
その後、夏好さんと並んで歩く姿が監視カメラに映っていたウィリアム・シュナイダー被告が逮捕され、2018年11月、裁判所が被告に対して14年間は仮釈放を認めない終身刑判決を言い渡した。
しかし、シュナイダー被告が控訴して、2020年10月16日に控訴裁判となるかを決めるための公聴会が開かれていた。
(古川さん殺害、終身刑の男が控訴- 新報リポート)
今日の命令は、被告が逮捕される前に、前妻に電話をした内容を被告兄が証言して、それを前の裁判で証拠として採用したことだった。裁判官の間でも証拠とするべきではないという意見と証拠とできるという二つの意見で分かれたが、最終的に2対1で控訴審命令となった。
夏好さんの母、古川恵美子さんは2月2日の発表前に「良識ある判断を期待しています」とのコメントを寄せていた。
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