BC州ヘンリー博士、夏までは海外旅行もパーティもお預け

 新型コロナウイルス感染拡大の収束に向けてブリティッシュ・コロンビア(BC)州でもワクチン接種が昨年12月から始まっているが、自由に海外旅行に行けるまでにはまだまだ時間がかかりそうだ。

 BC州衛生管理局長ボニー・ヘンリー博士は22日の記者会見で、新型コロナの規制は夏までは続くとの見解を示した。

 ヘンリー博士は「この夏に安全な海外旅行ができるというのは、世界の新型コロナ感染状況を見れば現実的ではない」と述べ、BC州内を旅行する機会はあると思うが、おそらく昨年の夏と同じような新型コロナ対策が今年の夏も必要だろうと語った。

 また大勢で集まることについても、この夏はまだ厳しいだろうと予測した。ただ順調にいけば、高齢者への新型コロナワクチン接種が概ね終わっていることをふまえ、「人との接触を増やすことは可能だろう」と語った。

 ただ、まだまだ今後状況がどうなるか分からないこともあり、どの程度の人数で集まれるのか、移動がどのくらい自由になるのかなど、詳細については語らなかった。

 1月26日にBC州が発表した新たな新型コロナウイルス感染者は407人。死亡した人は14人、現在の感染者数は4,260人、入院313人、うち71人がICU(集中治療室)で治療を受けている。現在保健当局がモニタリングしているのは6,450人、回復した人は58,352人。

 またワクチンを接種した人は122,359人、2回目の接種者は4,105人と発表している。

 ワクチン接種については、BC州政府は1月22日に9月までの接種計画を発表している。予定通りに進めば、9月までに希望者全員が接種できるとしている。

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